2018年3月10~11日に福岡市で開催された『第2回 日本リンパ浮腫学会総会』で症例研究発表を行いました。
今回のテーマは「中咽頭がん治療後の頭頸部及び顔面のリンパ浮腫患者へのリンパドレナージの効果」です。
先月、関西リンパ浮腫治療研究会で発表した「変形した上肢リンパ浮腫」と違い、リンパ浮腫ケアでは珍しく、圧迫などが困難なこちらも非常に難しいケースです。
この症例を通して、中咽頭がん治療(放射線・手術)後などの頸部及び顔面のリンパ浮腫に対して、医療リンパドレナージとセルフケアの導入が改善に有効であることを検証致しました。
リンパ浮腫は、上肢・下肢に限らず、様々な部位で発症します。
こういった患者様が十分なケアを受けられず、身体的にも精神的にも非常に苦痛を負ったままの状態でおられることが現実です。
この発表を通して少しでも多くの方に、様々なリンパ浮腫で苦しむ患者様の現状を知っていただき、より良いケアへと繋がれば幸いだと思っています。