リンパ浮腫のための医療リンパドレナージ~植田塾~

リンパ浮腫とは

リンパ浮腫が発症すると

リンパ浮腫には、先天性を含めた原因不明の原発性と、リンパ節の切除など、原因が特定できる続発性のものがあります。
日本では、ほとんどが続発性で、乳がんや婦人科がん(子宮・卵巣)の術後に発症することが多く、90%以上を占めています。
乳がんや、婦人科がんの術後すべてに発症するわけではないですが、リンパ節の切除(リンパ節郭清)や、放射線治療を受けた人は、多かれ少なかれリンパ液の流れが悪くなり、リンパ浮腫のリスクがあります。
そのため、リンパ浮腫のリスクは、術後数十年経過した後に発症する場合があるなど、長期間にわたって続くのです。
また、このようなリスク状態では、日常のさまざまな出来事が、リンパ浮腫発症の誘因となり、徐々に進行し重症化するまで気づかないことがあります。
中には、病院に相談しても「問題ない」「しかたがない」と言われ、日常生活が困難になるほど悪化してしまった方もおられます。
蜂窩織炎(ほうかしきえん)も起こしやすく、突然に高熱が出て、入院されるケースも少なくありません。
このような、リンパ浮腫の発症や悪化を防ぐためには、リンパ浮腫への理解を深め、きっかけを作らない日常生活をおくることが必要なのです。

最近では、術前・術後にリンパ浮腫指導を行うようになってきていますが、患者さんにとっては、手術に対する不安や、術後も続く抗がん剤や放射線治療、再発・転移などさまざまな不安を抱え、リンパ浮腫のことは後回しになることでしょう。
リンパ浮腫の患者さんは、がん治療の負担を抱えながら、日常生活の制限、腫れた腕や脚に対する不安やストレス、中には胸や下腹部または陰部などが腫れ、「どこに相談すればいいのか」「家族にも相談できない」など、一人で抱え込んでおられる方が多いのが現実です。

リンパ浮腫へのリスクを減らし、改善するためは、患者さん自身がリンパ浮腫に向き合い、正しい知識とケアを身につけることがとても重要になります。
リンパ浮腫専門の医療者は、正しい知識や情報を提供し、患者さん自身が正しい知識とケアを身につけられるよう、サポートを含めたリンパ浮腫の保存的治療をしていきます。
日常生活の質をおとさず、専門の医療者とともに、それぞれの生活スタイルに合わせた工夫を考え、無理なく長期にケアしていくことが大切なのです。

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